夫には相談できずに

こちらでは弊社が今までに手がけた事例をご紹介いたします。

Ｃさんの事例です。Ｃさんはサラリーマンのご主人と幼いお子様２人の４人家族で生活されていました。お子様がお生まれになられたことを契機として住宅を購入、住宅ローンの支払いに追われながらもなんとかやりくりされてきました。

ところが、やがて返済に行き詰まりカードローンで返済を賄ううちに借入額が膨らんで返済に行き詰ってしまい、当事務所にご相談いただきました。

「夫には相談できないです・・・」と、心痛なお悩みを抱えられていらっしゃいましたが、何より、借入名義の大半がご主人名義でしたので、話せざるを得ない状況ではありました。

そして、時間をかけてご主人との関係であったり、お気持ちをお伺いしていくうちに一つの点に引っ掛かりを覚えました。

「（借金以外でも）ご夫婦間で大切な話が出来ていない」ということです。

奥様曰く、家計の事や子育ての事は奥さんに任せきりで、ほとんど口を出してこない、だから自分ですべて判断してやってきた、とのことでした。

司法書士が、ご夫婦の事にどこまで入り込むべきなのか非常に悩みましたが、私は、奥さんであるＣさんにご主人としっかり向き合ってください、と一旦お帰りいただくことにしました。

あとは、奥さんご自身の選択として、

1. ご主人とご相談の上当事務所にお越しになられるか
2. ご主人には内緒で、他の事務所に相談に行かれるか

を奥さん自らご選択いただくことにいたしました。

それは、単に意見を押しつけるのではなく、ご自身でしっかりと納得の上、ご判断いただきたいと思ったからです。

結果的には、ご主人としっかりお話ができ当事務所にご主人と一緒にご依頼いただくことになりました。

しかし、全てのご家庭が上記のようにご主人の理解を得られ、家族一丸となって家計を改善する方向に向かえるかどうかは、そのご家族の関係性や考え方によるでしょう。

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「もう、どうしていいのかわからない・・・」と一人で悩み、時間だけが経過していらっしゃる方には、一度ご相談していただけたらと思います。